【概要】『びんぼう自慢』、著者:(5代目)古今亭志ん生・小島貞二、毎日新聞社、1964年
【内容】5代目古今亭志ん生の自伝。親交のあった小島貞二が志ん生宅で聞いた話をまとめもので、加筆され他社からも出版された。
祖父までは神田に居する3千石の旗本だったが、警察官の父親が散財し、五人兄弟(3人目は姉)末っ子の志ん生少年は貧しい生活を強いられる。10歳にしてバクチをうち、尋常小学校を退学になるほどに素行が悪かった。各地に奉公に出されたが、ついにはピョンヤンまで働きに行かされた。
日本に逃げ帰ったが、実家には寄り付かず放蕩な生活を続け、ついには家出。だがこの頃、芸事に興味を持ち、そして・・・。
【状態】60年前のもので正直言って汚い。白色のカバーは除菌シートなどで拭きとり、小口・天・地はサンドペーパーで削ったのだが、まだ汚い(画像6)。廃棄を考えたが、珍しいことがあったため出品した。
①巻末に附録として小ばなし「蛙の遊び」というソノシートが挟まれている(画像7)。動作確認ができないために聴けない可能性がある。
②巻頭に「古今亭志ん生」と「古今亭圓菊」(画像8)、巻末に「為中村さん江」と「古今亭志ん朝」「金原亭馬生」とあり(画像9)、この本を買った出品者父「中村さん」に志ん生師匠と弟子3人がサインしてくれたようである。